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<研修会報告>2022年9月17日(土)保健師職能研修会Ⅱ 「困難事例の個別課題から地域課題を捉える事例検討会」を開催しました。

研修名 保健師職能研修会Ⅱ
「処遇困難事例の個別課題から地域課題を捉える事例検討会」
開催日時 2022年9月17日(土)13:00~15:30
講師 群馬大学大学院保健学研究科保健学専攻看護学講座 教授 佐藤由美
(日本看護協会 複雑かつ多重課題事例の支援検討会委員長)
場所 愛媛看護会館 2階 第1研修室
参加者数 25名

「複雑かつ多重課題事例を支援する事例検討会」と題した60分の講演で、個別課題から地域課題への検討と解決につなげる事例検討会の必要性、事例検討会の展開方法を具体的に学んだ。アセスメントして課題を整理するところが"キモ"であり、対象者とその家族に起因する課題(予防的対応を考える視点)、対象者と家族を取り巻く環境に起因する課題(環境に焦点を当てて整理し早期の解決を図る視点)の重要性を日本看護協会作成の手引きを用いて理解した。
 講義の後、宇和島保健所から提供された事例を用いた模擬事例検討会を行い、その様子を会場とZOOM参加者が観察した。「個別事例の検討から地域の健康課題を発見し、解決の種を探そう」と題した事例検討会は、企画者・事例提供者・地区保健師・ファシリテーター・町先輩保健師役・生活保護担当者役・精神訪問看護師役・板書役の8名で構成し、講師からスーパーバイズを得た。
 講義の満足度は高く、模擬事例検討会(40分間)を観察した参加者のスキルアップにもつながった。ZOOM中継で音声の不具合が生じたが、アンケートで「今後事例検討会を実施したい」と回答する人が多かったことから研修目的は達成できた。日本看護協会が開発したこの事例検討会方式、ならびに手引き(報告書3冊のPDF公開)は汎用性が高い。参加者は、ファシリテートする技術への関心が高かったことから、今回、ファシリテーターを務めた委員の準備や思考過程、検討会での発言をまとめて、今後の職能活動に活かしたい。

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