災害支援ナースとは
日本看護協会の災害時支援ネットワークシステムに基づき、愛媛県看護協会に登録し、看護職能団体の一員として被災地に派遣される看護職をいいます。
災害支援ナースの活動
役割
- 災害支援ナースは、被災者が健康レベルを維持できるように適切な医療・看護を提供します。
- 被災した看護職の心身の負担を軽減し支えるよう努めます。
- 活動終了後、現地災害対策本部や本協会、所属機関に情報を提供(報告)します。
活動場所
原則として被災した医療機関・社会福祉施設、避難場所(福祉避難所を含む)を優先します。
活動時期・派遣期間
派遣時期は、発災後3日以降から1か月間を目安とします。
一人の活動期間は、原則として移動時間を含め3泊4日程度とします。
派遣形態
災害支援ナース2人で1組の形態をとります。
災害支援ナースの活動助成
身分保障
施設から業務として派遣される場合(労災適応が可能な場合)を除き、日本看護協会と愛媛県看護協会が協力して行います。
愛媛県災害対策本部からの要請で県内に派遣される場合
愛媛県看護協会が傷害保険に加入し、愛媛県と本会との協定に基づいて行います。
日本看護協会からの要請で県外に派遣される場合
日本看護協会は、災害支援ナースの出発地から被災地間の往復を含めた行程中の事故補償(看護行為中の自損事故を含む)として傷害保険に加入します。
※災害支援ナースは、日本看護協会の「看護職賠償責任保険」に加入しておきましょう。
旅費の支給
施設から業務として派遣される場合(労災適応が可能な場合)を除き、日本看護協会と愛媛県看護協会が協力して行います。
愛媛県災害対策本部からの要請で県内に派遣される場合
出発地から被災地等の間の旅費(必要な場合は宿泊費を含む)の実費を支給します。
日本看護協会からの要請で県外に派遣される場合
愛媛県看護協会が日本看護協会の旅費規定による(宿泊費を含む)旅費の支給を受け、災害支援ナースへは実費を支給します。
災害支援ナースの登録・更新
登録要件(必須)
- 本協会会員であること
- 看護職実務経験年数が5年以上であること
- 災害支援ナース育成研修「基礎編」「実践編」を修了していること
(「実践編」は「基礎編」受講後2年以内に受講すること) - 災害支援に対して、その活動に意欲的な者
- 所属施設がある場合は、施設長の承諾がある者
登録方法
新規
登録希望者は、「愛媛県看護協会災害支援ナース登録申請書(登録様式1)」及び「個人情報に関する取扱い承諾書(登録様式2)」を本協会へ提出してください。登録申請受付は、災害支援ナース育成研修「実践編」終了後11月15日までとします。
更新・変更
登録有効期間は最長3年間とします。更新申請は、「愛媛県看護協会災害支援ナース登録(更新・変更・中止)申請書(登録様式3)」を本協会へ提出してください。更新申請受付は、更新年の11月15日までとします。
中止
(登録様式3)を本協会へ提出してください。
本会の会員資格を喪失した場合は自動的に登録が抹消されます。
災害支援ナース登録施設
新規
災害支援ナースを登録する施設は、「愛媛県看護協会災害支援ナース登録施設(登録・変更)申請書(登録様式4)を本協会へ提出してください。
変更
登録内容の変更は、毎年4月に県看護協会から登録施設へ確認します。4月末までに(登録様式4)を本協会へ提出してください。
中止
災害支援ナースの登録者がいなくなった施設は、自動的に施設登録が抹消されます。
災害支援ナース登録に関する様式
登録状況
災害支援ナースの育成
災害支援ナース育成研修【基礎編】
災害支援に必要な災害医療・看護の基礎知識及び災害発災時の対応から 長期的支援について学ぶ。
(DVD研修)
災害支援ナース育成研修【実践編】
災害看護の特殊性を理解するとともに、専門的知識・技術を習得し、被災者及び被災地域のために、災害支援ナースとして活動できる実践能力を習得する。
(講義と演習)
災害支援ナースフォローアップ研修
活動現場において、災害支援ナースとして災害看護の知識・技術を用いて実践的に展開できる能力を育成する。災害看護に対するモチベーションの維持と知識・技術の向上を図る。
(2年に1回は受講する)
活動の実際
災害支援マニュアル・災害支援ナースハンドブック
災害支援マニュアル
災害支援活動に関する様式
- 媛様式1「派遣依頼票(本協会→災害支援ナース所属施設・個人登録者)」
- 媛様式2「候補者リスト(所属施設・個人登録者→本協会)」
- 媛様式3「派遣シフト表(本協会→所属施設・個人登録者)」
- 媛様式4「派遣決定通知(本協会→所属施設・個人登録者)」
- 媛様式5「活動終了報告(本協会→所属施設・個人登録者)」
災害支援ナース活動報告に関する様式
災害支援ナース登録証
災害支援ナース派遣フロー図
災害支援ハンドブック
活動実績
過去に起こった災害に対して、被災地の避難所等に災害支援ナースを派遣し支援活動を行いました。
東日本大震災
派遣期間 | 派遣人数 |
---|---|
平成23年3月25日~4月29日 | 15人 |
平成30年7月豪雨災害
地域 | 活動拠点 | 活動内容 | 時間 | ※期間 | ※派遣日数 | 派遣 実人数 |
派遣 延人数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
大洲市 | 大洲市総合福祉センター | 救護班要員 | 10:00~16:00 | 7/11・7/12 | 2 | 1 | 2 |
避難所巡回 健康調査 |
16:00~20:00 | 7/14~8/31 | 43 | 71 | 121 | ||
福祉的避難所 夜間支援 |
19:00~ 翌朝9:00 |
7/21~7/31 | 9 | 16 | 18 | ||
宇和島市 | 吉田公民館 | 避難所巡回 健康調査 |
8:30~17:00 16:00~20:00 |
7/14~7/16 7/18~8/24 |
3 31 |
2 38 |
6 62 |
西予市 | 西予市社会福祉協議会 野村小学校 |
傷病者ケア 避難所巡回 健康調査 |
10:00~16:00 | 7/17~8/20 | 33 | 49 | 65 |
野村小学校 | 避難所巡回 健康調査 |
16:00~20:00 | 8/1~8/20 | 18 | 24 | 36 | |
8/21から赤十字「こころのケア班」へ引き継ぎ ※台風などにより派遣中止日あり |
136 | 310 | |||||
派遣施設:39施設(東予:10施設、中予:21施設、南予:8施設) |
(平成30年7月豪雨災害時の活動写真)
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