2020年1月から2年以上に及ぶ新型コロナウイルス感染症の拡大・蔓延により、地域の健康危機管理体制・医療提供体制の再構築が急務となり、関係機関と連携した看護職の役割発揮に期待が寄せられています。そのために看護職間の連携はもとより、保健・医療・福祉、行政、教育機関等との連携・協働を一層強化し、「住み慣れた地域で人々が安心して、自分らしく暮らすことのできる共生社会」をめざし看護の力を結集していきます。
また、少子高齢化・人口減少が急速に進む中、看護職を安定的に確保し、看護職の健康を守り、働き続けられる働き方改革を推進します。さらに、組織内外で活躍する人材育成やライフステージに応じた多様な働き方を可能にするキャリア構築に継続して取り組みます。あらゆる場で働く看護職のキャリアアップ支援と活用に注力し、自律した看護職育成に貢献します。
1.各職域で働く看護職が専門性を発揮し関係機関との協働により地域包括ケアを推進する
1) 地区別タウンミーティング活動の強化による地域の活性化
2) 保健・医療・福祉、教育機関との連携による、在宅療養者(児)が安心して暮らせる環境づくり
3) 地域における課題(認知症地域支援、障がい者・子育て支援、生活習慣病重症化予防等)の達成に向けた活動の推進
2.看護職が働き続けられる働き方改革を推進する
1) 看護職の健康を守り、持続可能な働き方の実現に向けた勤務環境改善の推進
2) ナースセンター機能の拡大を図り、地域に必要な看護職確保の推進
3) 看護の専門性を発揮するタスク・シフト/シェアの推進
3.看護職の人材育成及び役割拡大を推進する
1) あらゆる場で働く看護職のキャリアアップ支援
2) 看護実践者・看護管理者ラダーの導入と活用
3) 看護管理者の育成と活用
4) 新人看護職員の育成支援
5) 特定行為に係る看護師の研修制度の活用
6) 医療安全を推進する人材の育成
7) 災害医療を推進する人材の育成
8) 在宅医療を推進する人材の育成
4.地域の健康危機管理体制における看護職の連携と協働を推進する
1) 看護職の連携と協働の強化
2) 看護職の派遣・応援体制の強化
3) 感染症のパンデミック及び災害時の看護支援活動の推進
