リソースナース活動実績看護職員人材派遣研修(2025年10月2日開催)
2025年11月28日
| 研修項目 | その他(意思決定支援について) |
|---|---|
| 開催日時 | 2025年10月2日(木曜日)17時15分~18時15分 |
| 開催施設 | 市立大洲病院 |
| 講師所属・領域・氏名 | 松山べテル病院 老人看護専門看護師 曽根司央子 |
活動報告
参加者
51名
アンケート結果
- 大変満足46.9%、満足49.0%、合計95.9%と満足度は大変高い。
- 「ACPについて理解を深める貴重な研修だった」、「事例があり分かりやすかった」といった感想が聞かれた。
研修内容・感想
【研修内容】
研修テーマ:高齢者の意思決定意思を支える〜看護師の役割〜
・エンドオブライフケアとは(用語の定義)
・高齢者のエンドオブライフケアにおける課題
・高齢者の意思決定支援の意義と倫理的視点
・「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」の概要
・意思形成支援・意思表明支援における身体的
・心理的要因への理解
・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の基本概念と看護師の具体的な役割
- 日常の観察や関わりからの情報共有
- 本人の思いを引き出すためのコミュニケーション
-多職種連携と意思決定プロセスの支援
【感想等】
今回の研修では、高齢者の意思決定支援とACPにおける看護師の役割を、日常のケアの中でどのように実践していくかを中心にお伝えしました。
市立大洲病院では、市民へのACP啓発活動を実践されており、地域での顔の見えるつながりが、外来受診時にも「その人の価値観を理解している看護師がいる」という安心感に繋げていくこと、そして入院後もその思いを途切れることなく支えていこうとするACPの取り組みが印象的でした。
研修中には、「高齢者が本心を語られない場合の介入」や「患者と家族で治療方針が異なる場合の対応」など、臨床の現場に即した質問が寄せられ、参加者がACPを倫理的課題として真摯に捉えていることがうかがえました。こうした現場の悩みや葛藤を共有しながら、看護師が本人・家族・チームをつなぐ存在として支援を続けていくことの重要性を改めて実感しました。
今後は、地域から病院、そして生活の場へとつながる、継続的な意思決定支援の実践を支える仕組みづくりに取り組んでいきたいと考えています。







